4)前述したように、外国人は鉄道を利用するうえで決定的な情報ハンディキャップを抱えている。また欧米の例をみて、第三者にある情報を伝達するためには、相応の表現技術を必要とすることがわかる。これらのことから、美しくわかりやすい案内パンフレット類を充実させることについて検討が求められる。 5)ここでいう案内パンフレット類は、前項までに述べてきた事前情報ツールと同類のアイテムとして考えることができる。 6)案内パンフレット類として必要度が高いと思われる内容には、次の例などが考えられる。 a.一定範囲の都市圏の鉄道ネットワーク図 b.一定範囲の都市圏の鉄道駅と名所地域の関係説明図 c.一定範囲の都市圏のターミナル駅と街中施設の関係説明図 d.一定範囲の都市圏のターミナル駅の構内案内図 e.鉄道会社別の、列車種別と所要時間を示した停車駅案内図 f.日本の鉄道利用ノウハウ案内書 7)案内パンフレット類を有効に機能させるためには、第3項(聴覚障害者の項)で触れたように、 a.印刷物相互の関係性が整理されて、システムとして整っていること。 b.簡便に持ち歩くことができて、駅でも利用できること。 c.入手経路が明確で、かつ広報されていること。 などが重要である。
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